アロマの香りが認知症(アルツハイマー)の予防・改善に効果的!

アロマオイルの活用法

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アロマセラピー効果で今もっとも注目されている効果が認知症の予防・改善!

ネットはもちろん、TV番組でも定期的に取り上げられていていて話題になっています。

高齢化社会となり認知症患者が増えていくとされる日本で、副作用の懸念がないアロマセラピーは是非覚えておきたい認知症予防方法の1つだと言えます。

『香り』は脳へダイレクト

人間の五感(視覚、聴覚、嗅覚、味覚、触覚)のなかでも、嗅覚だけは他の感覚と違って、食欲などの本能を司る大脳辺縁系へダイレクトに届くとされます。

この大脳辺縁系は、記憶の倉庫と言われる海馬や受けた刺激によって反応する扁桃体などを含んでいるため、香りを嗅いだ時の刺激がこれらの部分に強いインパクトを与えます。

よく「懐かしい香りがする」「香りに思い出がある」などと言いますが、嗅覚によって思い出される記憶は他の記憶に比べて鮮明に強く残っているためと言えるでしょう。

嗅神経がダメージを受ける事で認知症に

そして認知症の原因として着目されているのは「嗅神経(きゅうしんけい)」です。

近年の研究により、認知症を発症する際に一番最初にダメージを受けるのがこの嗅神経であることが明らかとなりました。

つまり嗅神経がダメージを受けることで嗅覚と連動している海馬にもこのダメージが伝わり、認知症が発症したり悪化すると考えられています。
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海馬の活性化=認知症の予防・改善に!

ダメージを受けた嗅神経ですが、実はもともと他の脳神経より高い再生能力を持っており、適切な香りと効果的な刺激があれば機能が回復しやすい特性があります。

つまり【嗅神経が正常に戻ればそれに連動している海馬も活性化して、おのずと認知症は改善に向かっていく】というメカニズムが期待出来ます。

そこで嗅神経をアロマの香りで刺激しようと思いついたのが、日本における認知症アロマセラピーのパイオニア的存在である鳥取大学の浦上克哉教授でした。

浦上克哉
浦上克哉医師は、日本認知症予防学会理事長も務める「認知症診断・予防」の第一人者。
数多くの患者を診てきた経験に基づき、早期にまた確実に、認知症への治療を行うことに重きを置き、認知機能検査(物忘れ相談プログラム)を開発。
頭部MRI、SPECT検査などで的確なタイミングで実施する。
また、アロマと認知症の関係に着目し、研究の結果、嗅神経を刺激すれば海馬の機能が回復する事を発見
認知症予防のためアロマテラピーを楽しむことを推奨している。
ドクターズガイドより抜粋

先日のジョブチューン(ベストセラー医療本を書いた名医のぶっちゃけスペシャル)でも紹介されていて話題になっていました。
※1:04:00あたりから浦上先生よる認知症とアロマの話が始まります。

嗅神経を刺激する

嗅神経を刺激する為には、日中と夜間で異なる香りを嗅いで、交感神経と副交感神経の2つの自律神経の切り替えリズムを整える事が効果的とされています。

具体的には昼に【神経を活性化=覚醒】の効果のあるアロマ、夜に【神経の鎮静化=リラックス】の効果があるアロマを嗅ぐようにします。

使用するのは4種類のアロマオイル

先ほどの動画ではローズマリーとラベンダーが紹介されていましたが、鳥取大学の研究によるとそれに加えてレモンとオレンジを加えると効果的だと実証されているようです。

認知症の主な原因であるアルツハイマー病では、その中核症状の認知機能障害を、アロマセラピー(芳香療法)で治療可能であるという技術を鳥取大学医学部生体制御学講座の研究で実証しました。
アロマセラピーとして使用した精油はローズマリー、レモンオイル、ラベンダー、オレンジオイルの4種類です。
鳥取大学発ベンチャー 株式会社ハイパーブレインより抜粋

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時間帯 効果 種類 割合
日中 神経を活性化、覚醒 ローズマリーレモン 2:1
夜間 神経の鎮静化、リラックス ラベンダーオレンジ 2:1

使用方法

日中、夜間ともにそれぞれ2時間以上香りを嗅いだ方が良いとされています。

アロマディフューザーを使う

そこでオススメなのは先ほどの動画でも紹介されていたアロマディフューザーを使用する事です。
ディフューズして拡散することで効率的にアロマの香りを楽しむことが出来ます。

ディフューザーをお探しでしたら当サイトで紹介していますので、是非ご覧ください。
お手入れ簡単!アロマディフューザーをお探しならラサーナがおすすめ!

外出先ではペンダント

昼間など、出歩く場合はアロマペンダントなどの持ち運びの出来るものがオススメです。

アクセサリーが苦手な男性はペンクリップタイプがオススメです。

寝る前は垂らすだけでもOK

夜間の寝る前でしたら、枕に2~3滴アロマオイルを垂らしたり、ハンカチやティッシュなどに垂らして枕元に置いたりするだけでも十分香りを楽しむことができますのでオススメです。
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精油を使う

使用するアロマオイルは必ず100%ピュアな精油(エッセンシャルオイル)と呼ばれるものを使うようにします。
不純物、化学物質残留農薬などの心配がなく、出来る事なら経口可能なメディカルグレードのチョイスがベストです。

ネットや100均などで安売りされているような、香りだけ似せた雑貨品や、混ぜ物の入った純度の低いアロマオイルは絶対に使用しないようにします。
これらの偽アロマオイルを使用すると逆に健康被害が出る可能性もあるので注意です。

アロマオイルのクォリティは価格に反映されるので、値段で選ばないようにすることが大切です。
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若いうちから習慣化

認知症は予備群を含めると65歳以上の4人に1人と言われています。

40代からゆっくりと進行すると言われいますので『私はまだ若いから・・・』と安心しないで、早い段階からアロマセラピーを導入する事が大切です。

また、薬を常用されている方は認知症リスクは高まると言われていますので、予備知識として薬によるリスクに対しても認識も改める必要がありそうです。

まとめ

以上、認知症に効果があるアロマセラピーの方法の紹介でした。
アロマは薬のように副作用も無く、手軽に始められる上に大きな効果が期待できるのでとても注目されています。

今後高齢化が進むにつれて、医療や介護分野でのアロマセラピーの必要性は高まっていくと思います。

アロマは特殊な資格や難しい知識を必要とせず、簡単に始める事が出来ますので、ぜひ普段の生活に取り入れてみてください。
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